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2013年10月17日木曜日

ロシアへの道~その10

今回のベジタブルカービングイベントは、ロシア最大級の食の見本市
「PIR」の会場内で開催されたのですが
各日それぞれの競技のあと、審査までの間
時間があったので
会場内の隅々を見て回ることができました。

そこで今回は、会場の様子をご紹介します。

会場はこちら。かなり大きい施設です。
ちなみに、ここにつながるメトロの駅は2、3年前に
建てられたのですが、その費用はこの会場を持つ会社が
出資したのだとか。



入口にはいってすぐ、写真のような魚のディスプレイが
お出迎え。水産会社でしょうか。
サメやカジキマグロ、シイラがどーんと飾られ、
盛りつけがダイナミックです!

 
 


巨大スクリーンでのプレゼンテーション。
ロシアの著名なシェフが次々登場して、実演を
していたようです。



カービングのほかにも、料理コンテストや
アメ細工やパン細工など、さまざまなコンテスト、イベントが
開かれていました。

こちらは料理コンテスト。
ロシアの料理ってどんなか想像つきませんでしたが
こうして見ると、フランスやスペインの流れを組み
発展しているようです。


たまに、料理番組をみていますと
料理を盛りつけるときの例えで
「お皿という名のキャンバスにシェフが盛りつける!!」と
いう表現が出てきますが
こちらは実際にキャンバスに盛り付けています。
な、なるほど・・・・・(゜ロ゜)
 



綺麗なアメ細工。


こちらも見るからにアメ細工。
豪華!!






こちらはコショウ(コーヒー豆だったかな?)など、香辛料だけで描かれた
作品のようです。すごいですね^^



こちらはマジパン細工。



ケーキ。
 
 
 
 
こちらは、(たしか)塩や砂糖を色付けして
書かれた絵のようでした。
(顔などは本当に絵で、その周りを塩などで作っていたようです。)
 
野菜アートもそうですが、料理アートも様々ですね。

 
 
 
 さすが、キャビアの国!
チョウザメが泳いでいました。
しかしロシアでもキャビアは相当高価な、贅沢品です。 


 
 
 
 
 
そして、こちらは・・・我等がジャパンパビリオン!
JETRO(日本貿易振興機構)が主催する日本の食を
世界にPRするブースがロシアにも!!
おいしい日本・・・これは心強い!



ブースには日本から参加された企業が商品のサンプルを
並べられ、日本の調味料やお酒をPRされていました。

また、ジャパンブースには特設ステージがあり、シェフの
デモンストレーション、そしてロシア在住料理人による
和食コンテストなどが開かれていました。

私は何度もおじゃましましたが、常に大盛況!
ロシアでは今、和食や寿司ブームだそうですが、
いつも大勢のお客さまでにぎわっていました。



そして、なんと・・・

通常、私たちの野菜カービングは競技が終わると
作った作品はすぐに翌日の準備のため
処分しなければいけないのですが、
ジャパンパビリオンのスタッフの皆さんにご相談したところ
私の作品を4日間通してパビリオンに飾って頂けるという
光栄な出来事が!
  



遠く日本から来て頑張っておられる方が
大勢おられる・・・日本人に生まれたありがたみをひしひし
感じました。

ジェトロスタッフのYさん、Mさん、
お話聞かせてくださった女川食品加工会社のKさま
そしてブース関係者の皆様
本当にありがとうございました!
いつかまた、どこかでお会いできますことを
願っております!

もうひとつ日本から参加されていた、寿司の機器を作られている
メーカーのブース。
シャリロボや回転寿司のレールが展示されていました。



番外編としてモスクワ交通事情。

〇ロシアの道路事情
インフラがまだ追いついていないのか、
どこも交通渋滞が目立ちました。
昼も、夜も・・・・。


そして道路のあちこち工事中で
街に駐車している車はどれも埃まみれでした。
まだまだモスクワは
これから変わっていきそうです。


あと、ロシアへ行く前はガイドブックなどを読んで、すこし
怖い国なんかな~、というイメージがありましたが
全くそんなことなかったです。



〇ロシアの地下鉄事情
 
写真はメトロの駅で、空いてるのですが
駅によってかなり混んでいて、ラッシュ時はもう
すごい人・人・人です。
押し合いへしあいで、我先に乗客は電車内に
流れ込むように乗り込みます。

で、まだ体半分しか乗り込んでいなくても
電車のドアは容赦なく閉まります。すげ~~っ!


日本のように駅員さんが乗客を誘導するなど
あるはずもなく・・・
この国ではある意味、なんでも自己責任なんや、という
側面を感じました。
他、地下鉄については ロシアへの旅~その4 をご覧下さい。

 
 


次回はラストです!
その11へ続く

2013年10月15日火曜日

ロシアへの道~その9 チーム戦とモスクワの夜景とレストランと

皆様週末如何お過ごしでしたか?
当店もおかげさまで忙しく、お寿司のケーキは合計8つ
承りました^^。S・Bさま始め、皆様ありがとうございました。

ロシアへの旅から、あっという間に一週間が過ぎました。
旅行記もはやその9です。
もう少ししたらちゃんと寿司店のブログに戻りますので(^^;)
よろしかったらお付き合いください^^

~~~~~~~
カービング大会四日目の最終日は国別の団体戦で
僕は出場しないのですが、同僚の応援に向かいました。
 
自分が競技に参加している最中は、脇目も振らず
自分の野菜に集中していたのですが、今回は参加者が
カービングする様子を、外からじっくり拝見できる
貴重な機会となりました。

制限時間は2時間半。
全員の技量そしてチームワークがものをいう
団体戦は見ごたえたっぷりでした。
材料は自由。舞台設定もみなさん凝ってました。



白菜も花になるんですね。

 
 
私の同僚2人は、トルコ人との混合チーム。
あとで分かったんですが、写真真ん中のトルコの方とはイエス、ノー以外
言葉が通じず、ずっとゼスチャーでやり取りしていたそうです。
同じ職人同士、言葉は要らない・・・
みんな頑張れ~~!
 
 

 
立って彫る人、座って彫る人、イヤホン(音楽を聞きながら)する人
写真を見ながら作る人・・・様々でした。



時間の経過に伴い、各チーム次々作品が
仕上がっていきます。


 
 
こちらタイチームの作品。
参加者の3人は普段、ノルウェーなど各自
別々の国に住んでいて、この大会に合わせて
ロシアに集まったんだそうです。

 

 

どうやら完成した模様です。
すごくタイの色が出てますね~。まさにタイカービング。
素晴らしい!!
 




各チーム制限時間に差し掛かり、続々と完成してきました。
綺麗です!
 
 


 


 
ユジーニとアレックの参加したトルコチームも完成したようです。
おめでとう!お疲れ様でした^^





 
こちらは優勝したロシアチームの作品。
言葉にならない豪華さ、美しさです!

 


こちらもユニークな作品!
ウクライナのチームです。ダイナミックと繊細さを
併せ持つような、バランスのとれた作品でした。


 
閉会セレモニーのあと、談笑や記念撮影など
各々時間を過ごしました。
競技大会全日程はこうして終了。

寒い国での、熱い熱い4日間・・・・
最初はどうなることかと思いましたが
おかげさまで本当に勉強になりました。

 

ここまでずっと野菜彫刻一色でしたが、
最終日の夜は、街へ出ました。

英語が堪能で、浜崎あゆみの大ファンだという
とっても素敵なロシアの友人Mariaさんが
夕方のクレムリンを案内してくれました。

夜のライトに浮かぶ赤の広場。
重厚かつ綺麗でした。
 
 
 
 
 地元の人のみぞ知る、橋の上からのおすすめビュー。
クレムリンの建造物と、交通渋滞のライトが
まるで絵画のように一体化していました。



夜、ライトアップされた世界遺産は、とても素晴らしく
まさに荘厳というにふさわしい景色。
赤の広場、聖ワシリイ大聖堂と寒さを忘れました。


 
そして、おそらく世界で最も有名なバレイの本場、
ボリショイ劇場は、たまたま運良く特別なライトアップが
施されるイベントを開催中だったらしく、
めまぐるしく変わるきらびやかなライトアップに
あちこちで歓声が上がっていました。
 





エリアナ・パヴロワさんもどこかで見てたかな。


 
そしてモスクワでの外食!
ロシア料理の食べられるレストラン、カフェへ行き、
Mariaさんによる地元育ちならではの、分かりやすい説明を
聞きながら、ロシア料理を堪能しました。

○Chiken Alya Kiev(チキンキエフ=チキンのカツ料理) (写真上)

○Grechka(グレッチカと言ったかな?)(写真下)
  そばで作られた粒状のものと、肉や野菜を炒めたピラフのような料理

○salad oli've  オリヴィエ・サラダ
小さくカットした野菜をゆでてマヨネーズで和えたもの。

どれも、ロシア伝統の料理だそうで、見た目は
あっさりな感じですが、すごく美味しかったです^^

オリヴィエ・サラダはカービング会場でも毎日選手に
供されていたので、いつか美奈吉でも作りたいと思います。




○ボルシチ   
ロシアで一番食べたかったのがこれです!
濃い赤はビーツの色。
この中にサワークリームを混ぜて食べます。
めちゃ美味しかったです^^





○Syrniki (写真下)
小麦粉と玉子などで練った記事を
丸く整えて、焼き上げ、様々なソースをかけてたべるそうです。

写真上のクレープは野菜を入れたり、はちみつを入れたり
ロシア版練乳を入れたり(sgushenkaというそうです)
おやつにも、おかずにもなりそう。



○ペリメニ
皮に包まれた中には肉が入っていて
蒸したり、ゆでたり、揚げたりと
様々な料理で応用できるそうで
日本で例えると、焼売や餃子のような感じ。

僕はスープでゆでたものをオーダしました。
なんと、これもサワークリームをかけて食べます。
え、合うん?と躊躇しますが
これがまたよく合いました!
この料理は空港の売店でも販売されていました。
 
 
○glintwine
温めたワインにフルーツがたっぷり入っていて
かなり熱く、おまけにストローで飲むので
ゆっくり飲まないと舌をやけどしそう!

日本でもある気がしますが、外が寒いだけに美味しかった!
ワインを飲んだあとグラスに残るフルーツは
食べても残してもいいそうです。
 
ワインで温まったあと、別れて帰路につきました。

野菜彫刻一点に賭けてやってきたロシアですが
まさかこんなに沢山の地元の料理を知り
夜のモスクワを散策し、ロシアを知ることができるとは
思ってもみませんでした。

Maria-san , Большое спасибо !!


到着した日はめちゃめちゃ緊張していた地下鉄の
高速エスカレーターも、聞きとりにくいアナウンスにも
いつの間にか慣れていました。

でもようやく慣れた頃・・・翌日には帰国。そういうものですね。

 1日が3日、いえ5日分くらいに感じられた一日でした。
次回更新はPIR食品見本市編です。

2013年10月12日土曜日

ロシアへの道~その8  個人戦3日目

いよいよ競技も3日目・・・個人戦の最終日。
 
課題は「スイカ2個、パパイヤ2個」を制限時間3時間で
仕上げるというものです。

とても繊細で、豪華で美しい作品が並びました。 

台湾のYangさんの作品はこの日もキレキレ!
繊細かつとてもユニークで、多くの人だかりが
できていました。
しかもボリュームがすごい。

大会2度目のメダル獲得!!
まさにアジアのA New Hopeです!






 
 

こちらは、同部屋でお世話になった
友人ユジーニの作品。
 
彼はいつも自然体。この日も競技が始まる前
緊張することもなく、冗談を言ったり、
ぶらりと企業ブースを見学してました。
 
競技が始まってからは、丁寧に確実に、留まることなく流れるように
彫り進め、いつの間にか綺麗な作品が出来上がっています。
 
カービングに彼そのもののスタイルが出ていて
すごく清い作品を作られます。
う~~~ん、美しい!
 
彼、普段はレストランで働いているそうですが
美味しい料理を作れることが想像できます。
 
銅メダル獲得、本当におめでとう!!!!
 
 
 
 
 
 
 
 他にも40近いテーブルに美しいフルーツの華が並びます。
タイカービングは700年前から続いてると言われますが
まさにその歴史を受け継ぎ
世界各地で、切磋琢磨されていることがよくわかります。
 




そして、こちらはタイ出身の方の作品。
息を呑むほどすごく細かくて、一つ一つの
花びらが同じ大きさ・・これは圧倒されました。

そして、作品全体にお国の雰囲気がみなぎっています。
さすが微笑みの国!、カービングの母国!
たしかこの方が金メダルです^^
おめでとうございます!




大会の趣旨はフルーツで花を作る、いわゆるタイ風カービングですが
僕自身はほとんどタイカービングの経験がありません。
競技に参加することを決めてから、専用ナイフを買い
3ヶ月近く練習したのですが、綺麗な作品をつくれるまでにはとても
至りませんでした。


とにかく最終日・・・・駄目もとで、今日は思い切り楽しもう♪
と思ってスタートしましたが、いざ始まると
またもや必死・・・に(笑)
 
「げっ、スイカの皮が日本より硬い!」
 
「しまった、ペティナイフ忘れた! 細いカービングナイフだけで
完成させねば・・・」
 
「このパパイヤめっちゃでかい!
しかも外皮は青いのに、実は日本のパパイヤよりやわらかい!(◎_◎;)」
 
「全部できなくても、もともと苦手やし仕方ないな…」

「いや、まだまだいける!」
 
「手がもうつりそう・・」
 
「いいわけ考えてないで、最後まで諦めずやり抜け!」
 
と自問自答。
 
 
 
スイカ
〇今年も友人たちと訪れた、
思いで深い地元の「大阪城」と桜
 

 
〇第二次大戦下にロシアから日本に亡命し
日本で最初のバレエ教室を開かれ、
慰問先の中国でなくなられた、「エリアナ・パヴロワ」さん。
ロシアに行く前、彼女のことを知り関連書籍を読んで感銘をうけました。
僭越ながら、もう一度彼女をロシアに、という思いで作りました。

 
パパイヤ
〇かけ橋の意味を込めた「橋」
今年フィンランドからお店にお越しくださったElinaさん、Denisaさんに
海外で野菜彫刻を作ることについて
助言頂いたのですが、その際にこれに決めました^^

 
〇仏像彫刻
私は仏像が好きで、事あるごとに、京都や奈良に足を運んでいます。
今回ロシアへ行く前は東寺へ仏像を見にいきました。
パパイヤのお堂の中に仏像を彫り込み
種を背景に見立てています。
 

春、夏、秋、冬をテーマに
スイカ2つ、パパイヤ2つをほぼ作り終え、
テーブルを綺麗に片付けてから、箱を台に仕立てその上に
テーブルクロスを敷き、盛りつけにかかります。

最後にパヴロワさんの帽子に、人参で作った
蝶を乗せて、残り時間ジャスト0秒!!で終了しました。

最後の最後までやり抜いた達成感と、事実上競技が終わったという
なんともいえない脱力感で、疲れとはまた違う
ポワ~~っとした感覚でした。

1秒ごとに全力投球のような、無我夢中の3時間。
練習よりうまくいったものも、いかなかったのもあり・・・・
友人でタイカービングが得意でらっしゃるSさんが
おっしゃってたとおり、なまものなので
毎回出来が違う・・・奥が深いですね。
 
 
その後、長い審査のあと
結果発表の時間になりました。

 
審査員のマイクを通し、まず4位の友人アレックが呼ばれました。
彼は初日から私の度肝を抜く迫力ある作品を作っていましたし
友人の受賞が本当にうれしかった!
ハイタッチして興奮状態で彼を迎えました。
 
 
その後に「イポーニッツ(日本の・・・)」と声が聞こえて
私の名前が呼ばれました。

ええっ?ほんまかいな!?という感じでした。
 
同じく4位の表彰状を受け取り、皆さんの拍手が聞こえ
うれしかった。
 
日本でFBを通して激励してくださった皆さん、
快く日本から送り出してくれた家族、お客さまの
おかげで、頂いた賞だと思っています。

初日隣の席だったロシアの方と記念撮影。
毎朝挨拶を交わし、いつもニコニコされて
物腰穏やかな素敵な方でした。



 
こうして自身初めての大会参加を終えました。
 
翌日は国別の団体戦・・・同僚の応援にまわります!